地域医療連携室では地域の医療機関や開業医の先生からの紹介患者さんに対し、救急医療や専門的な医療、または検査のご依頼について、患者さんがスムーズに受診できるようにサポートをさせていただきます。また、病気の治療・療養に伴う経済的な不安や退院後の生活の心配ごとなどについてのご相談を、医療ソーシャルワーカーが患者さんと一緒に取り組み、問題解決のお手伝いをしております。
当地域では高齢化率が40%を超え、かつ独居高齢者・老々介護・人口減少・医療資源不足等多くの問題を抱えています。このような地域にあって病院が地域包括ケアシステムの一翼を担うべく、下記対象患者様の受け入れを積極的に進め、「住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けるための支援」を目的に、令和5年4月1日より回復期リハビリテーション病棟(以下、回リハ病棟)を地域包括ケア病棟に変更致しました。
当病棟では、より幅広く懐の深い受け入れを目指し、回リハ病棟対象疾患の患者様は今まで運用していた回リハ病棟と同等のリハビリテーション単位を提供し、地域のニーズに応えた在宅復帰支援に取り組んでいます。またターミナルケアの患者様は、ご本人やご家族の意向に沿った調整を図るとともに、自宅退院された場合の急変時やレスパイト含め再入院希望時の迅速な対応に努め、「一度は自宅に返えりたい、返したい」との思いに応えられるよう、自宅療養に移行しやすい環境を病院がバックアップする体制を整えております。(賀茂地区在宅医療ネットワーク)
入院・転院のご要望や相談等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
担当:地域医療連携室 木村健吾
下田メディカルセンターの高機能検査機器を、地域の医療機関の先生方にもご利用いただけるシステムです。地域の医療機関より事前予約を取ることができます。患者さんは来院して診察室を経由することなく、検査を受けられます。検査結果は、後日ご紹介元医療機関にご郵送いたします。
■検査項目
CT検査、MRI検査、超音波検査、骨塩定量検査、ホルター心電図、ABI
ボタンを押すとダウンロードできます。
病気になると、身体のことばかりでなく、さまざまな心配ごとが出てくることがあります。医療ソーシャルワーカーは、そうした心配ごとに皆様と一緒に取り組んでいく専門のスタッフです。
患者さんのご紹介や検査共同利用に関するご質問など、お気軽にお問合せください。
下田メディカルセンターでは、地域医療連携室内に以下を設置しています。
ア) がんの病態、標準的治療法等がん診療及びがんの予防・早期発見等に関 する一般的な情報の提供。
イ) 診療機能、入院・外来の待ち時間及び診療従事者の専門とする分野・経歴など、地域の医療機関及び診療従事者に関する情報の収集、提供。
ウ)セカンドオピニオンの提示が可能な医師の紹介。
エ)がん患者の療養上の相談。
オ)就労に関する相談。
カ)地域の医療機関及び診療従事者等におけるがん医療の連携協力体制の事例に関する情報の収集、提供。
キ)アスベストによる肺がん及び中皮腫に関する医療相談。
ク)HTLV-1関連疾患であるATLに関する医療相談。
ケ)医療関係者と患者会等が共同で運営するサポートグループ活動や患者サロンの定期開催等の患者活動に対する支援。
コ)相談支援センターの広報・周知活動。
サ)相談支援に携わる者に対する教育と支援サービス向上に向けた取組。
シ)その他相談支援に関すること。
お気軽にお問い合わせください。
地域で暮らす難病患者さまが、難病の克服を目指し長期にわたり療養生活を送りながらも社会参加への機会が確保され、地域社会において尊厳を持って生きるよう、難病診療連携拠点病院・社会福祉等と連携を図り、身近な医療機関として医療の提供と支援を目指します。
2016年5月25日に賀茂地区の地域包括ケアの実現に向け、賀茂1市5町(下田市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町)の委託を受け、在宅医療・介護連携推進事業の管理運営をしています。
(ア) 地域の医療・介護の資源の把握
(イ) 在宅医療・介護連携の課題の抽出と対応策の検討
(ウ) 切れ目のない在宅医療と介護の提供体制の構築の推進
(ア) 在宅医療・介護連携に関する相談支援
(イ) 地域住民への普及啓発
(ウ) 医療・介護関係者の情報共有および研修の支援
医療介護を必要とする住民の方々が住み慣れたこの地域で安心して生活を送れる為に、訪問診療に当たる医師の後方支援として、患者様の急変時や訪問診療医の不在時の対応等を担い訪問診療医の負担軽減を図ると共に、より効率的で効果的な在宅医療の推進と地域における在宅医療連携の構築を支援することを目的として、「賀茂地区在宅医療ネットワーク」(以下ネットワーク)を立ち上げました。
概要は、訪問診療・往診を受けている患者で、急変の恐れがある、または終末期の方から難病医療患者等のレスパイト入院を希望される方を対象に、担当医師が患者・家族に説明・同意を頂き(個人情報使用同意書)、賀茂地区在宅医療ネットワーク登録カード(今後の治療方針、本人・家族の希望が記載)を記載の上、診療情報提供書と併せ下田MC地域医療連携室にFAX送信し登録を行います。実際にその必要が生じたときに、診療所医師が地域医療連携室(時間外は外来担当看護師)に電話連絡をし、担当医が訪問出来ない場合は、訪問看護師が患者・家族に意向を確認し担当医に報告します。当院では、登録カードの内容を確認の上、診察・治療・入院または死亡時の診断等の対応を行います。
テストケースとして2019年1月1日から運用開始を開始しており、登録者は2023年3月末時点で76名となっております。
在宅復帰を望む患者・家族にとって、入院施設のある当施設と連携していることは在宅療養に踏み出す上で大きな安心感に繋がり、訪問診療を行う医師・訪問看護師にとっては業務・精神的な負担の軽減が図ることができ引き受けやすい体制が整います。
このネットワークを当地域での地域包括ケアシステムの普及・啓発に向けたツールとして活用・運営しています。
【営業時間】
月曜日から金曜日…8:30~17:00
土曜日 …8:30~12:30
地域医療連携室 がん相談支援センター
TEL:0558-25-3535
「下田MCレター」は地域医療連携室で発行している医療関係者向け広報誌です。
年3回発行しています。
最新号下田MCレター Vol.30 (2023年5月発行)